対外発表(HCII2024)

OB廣川赳丸君の研究を以下の国際会議で発表しました.スマホに描画した2つの目玉により人の視線を誘導し,その視線の先にある物体を通じて情報を伝えるアンビエントディスプレイです.例えば物体が傘であれば雨の可能性を知らせます.環境中に設置される種のディスプレイはアンビエントディスプレイと呼ばれ,従来はそれ自体が開発の対象でした.本研究では,情報伝達側は既存の物体を用いることで,新たな開発をすることなく様々な情報源に対応できることを目指しました.また,使わなくなったスマホ端末の再利用も可能となります.

Takemaru Hirokawa, Airi Tsuji, and Kaori Fujinami, “Eyebient Displays: Ambient Displays by Gaze Guidance,” In Proceedings of the 12th International Conference on Distributed, Ambient and Pervasive Interactions (DAPI2024), a conference in the 26th International Conference on Human-Computer Interaction (HCII) 2024, LNCS Vol. 14719, Springer, Cham., 29 June – 4 July 2024. [link]

視線の先にある物体と情報の関連付け

視線誘導実験:(左)左の旗からの距離で経過時間を表すタイマー,(右)定期的な水分摂取を意識づけるリマインダー

視線誘導効果

対外発表・受賞(第86回情報処理学会全国大会)

情報処理学会第86回全国大会(神奈川大にて開催)にて以下の9件の発表を行い,村儀君,菊地君,佐々木君(M2),長瀬君(B4)が学生奨励賞を受賞しました(★印).2010年に初めて受賞者が出てから41件(34人)目です.また,2012年度から12年連続受賞です.村儀君は3年連続,菊地君は2年連続の受賞です.

  • 志田原萌美,早川侑花,辻愛里,藤波香織.床拭き掃除中の道具と身体動作計測によるメンタルワークロード推定,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月17日.
  • ★長瀬清之助,村儀天星,辻愛里,藤波香織.購買時の頭部動作および歩行軌跡計測にもとづく迷い状態の分類,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月17日.
  • ★菊地怜,辻愛里,藤波香織.顔アイコンを用いた偽の聴衆反応提示によるオンライン講演者の快適度向上支援,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月16日.
  • 都築あい,百合草優伽,辻愛里,藤波香織.植物の育成および他者とのインタラクションを用いたスマートフォンの使い過ぎ抑制支援,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月16日.
  • ★村儀天星,辻愛里,藤波香織.手と視線の遷移を活用した組立作業中の迷いの有無と種別判定システム,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月16日.
  • 田畑実由太,倉田寛大,辻愛里,藤波香織.複合現実空間における行動支援のための日常物エージェントとの愛情醸成,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月15日.
  • 矢野明日香,山中瑞稀,辻愛里,藤波香織.VR体験中のコンテキストとユーザの反応を考慮した実世界アウェアネス支援,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月15日.
  • ★佐々木耕平,辻愛里,藤波香織.複合現実空間における能動的触知覚を導入した記憶の宮殿型暗記支援システム,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月15日.
  • 倉田寛大,辻愛里,藤波香織.マルチモーダルデータによるプログラミング作業時の困惑状態推定,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月15日.

対外発表・受賞(HCII2023)

OB穴久保拓磨君の研究を以下の国際会議で発表し,最優秀論文賞を受賞しました(こちら).

Takuma Anakubo and Kaori Fujinami, “DeforVerFace: Modular Linear-Deformable Vertical Surface”, In Proc. 11th International Conference on Distributed, Ambient and Pervasive Interactions (DAPI2023), an affiliated conference with HCI International 2023 conference, 24 July 2023. [link].

DeforVerFaceの1ユニットの構成:4つの独立制御可能なリニアアクチュエータ(タッチ検出可能)を持ちと物体の接近が検出可能.このユニットをタイル状に並べることで変形する壁面を実現可能.
3つのインタラクションタイプ(a: 形状変化による直接情報表示,b: 形状変化が引き起こす物体の変化による間接情報表示,c: 変形による行動誘発)をDeforVerFaceとプロジェクションインタフェースで比較.

対外発表(HAIシンポジウム2023)

HAIシンポジウム2023(静岡大学浜松キャンパスにて開催)にて以下の4件の発表を行いました.

  • 百合草優伽,菊地怜,辻愛里,藤波香織,回想を促すための親近感を与える実世界投影型エージェントの提案,HAIシンポジウム2023,2023.3.4.(PDF)
  • 廣川赳丸,市原禄朗,辻愛里,藤波香織,Eyebient Display: 視線誘導と日常物を用いたアンビエントディスプレイ作成システム,HAIシンポジウム2023,2023.3.4.(PDF)
  • 倉田寛大,佐々木耕平,辻愛里,藤波香織,人形との相互作用によるプログラミング時の試行整理支援,HAIシンポジウム2023,2023.3.4.(PDF)
  • 胡伊端,辻愛里,藤波香織,行動変容向け情報提示システムの誤動作に対する寛容性獲得のための擬人化-プラスチックごみの削減行動を例に,HAIシンポジウム2023,2023.3.3.(PDF)

対外発表・受賞(第85回情報処理学会全国大会)

情報処理学会第85回全国大会(電通大にて開催)にて以下の12件の発表を行い,小林さん(M2),菊地君,田中さん,村儀君(M1),倉田君,山中さん(B4)が学生奨励賞を受賞しました(★印).2010年に初めて受賞者が出てから37件(32人)目です.また,2012年度から11年連続受賞です.

  • 胡伊端,辻愛里,藤波香織,行動変容向け情報提示システムの誤動作に対する寛容性獲得のための擬人化-プラスチックごみの削減行動を例に,HAIシンポジウム2023,2023.3.3.
  • 佐々木耕平,辻愛里,藤波香織,複合現実感技術を用いた記憶の宮殿型暗記支援における触覚の効果検証,情報処理学会第85回全国大会,6ZE-01, 2023.3.4.
  • ★菊地怜,辻愛里,藤波香織,大規模オンライン発表における講演者の快適性向上のための聴衆反応の提示手法,情報処理学会第85回全国大会,5ZB-09, 2023.3.3.
  • 寺田憲司,藤波香織,マルチモーダル環境観測が可能な小型農業ローバーによる病害予測,情報処理学会第85回全国大会,5D-03, 2023.3.3.
  • ★田中咲希,辻愛里,藤波香織,テキスト黙読時の視線解析による集中・非集中状態識別モデルの個人化のための基礎調査,情報処理学会第85回全国大会,5ZE-06, 2023.3.3.
  • 早川侑花,田中咲希,辻愛里,藤波香織,山本淳一,回転変換マウス使用課題中の予期的注視の度合いを用いた自己効力感の推定,情報処理学会第85回全国大会,5ZE-05, 2023.3.3.
  • ★倉田寛大,佐々木耕平,辻愛里,藤波香織,uh-huh duck: 人形との相互作用によるプログラミング時の問題解決支援,情報処理学会第85回全国大会,4ZJ-01, 2023.3.3.
  • 百合草優伽,菊地怜,辻愛里,藤波香織,回想を促す実世界投影型エージェント実現のための親近感醸成,情報処理学会第85回全国大会,1ZE-07, 2023.3.2.
  • ★山中瑞稀,村儀天星,辻愛里,藤波香織,教示動画視聴時の視線誘導エージェントによる部品探索支援,情報処理学会第85回全国大会,1ZE-06, 2023.3.2.
  • 胡伊端,辻愛里,藤波香織,行動変容向けシステムの誤作動に対する寛容性醸成のための擬人化,情報処理学会第85回全国大会,2ZB-06, 2023.3.3.
  • ★村儀天星,渡邊昭信,辻愛里,藤波香織,組立作業中の迷いの有無と種別検出のための手と視線の連動性の活用,情報処理学会第85回全国大会,2ZB-05, 2023.3.2.
  • 廣川赳丸,市原禄朗,辻愛里,藤波香織,Eyebient Display: 視線誘導による日常物のアンビエントディスプレイ化機構,情報処理学会第85回全国大会,2ZB-04, 2023.3.2.
  • ★小林美月,辻愛里,藤波香織,コンテクストアウェアな運動推薦のための利用者主導型推薦ルール作成手法,情報処理学会第85回全国大会,2ZB-03, 2023.3.3.

対外発表・受賞(AMBIENT 2022)

2022年3月博士前期課程修了生の国方詩織さんの研究を下記の学会で発表しました.

Shiori Kunikata and Kaori Fujinami, “Customizability in Preventing Loss of Interest in Ambient Displays for Behavior Change”, In the 12th International Conference on Ambient Computing, Applications, Services and Technologies (AMBIENT 2022), 13 November 2022.

(追記:2022−12−15)Best paper awardを受賞しました(賞状).

対外発表・受賞(IoT行動変容学研究グループシンポジウム)

情報処理学会IoT行動変容学研究グループ キックオフシンポジウムにて以下の2件の発表を行い,国方さんの研究(代理発表:藤波)が研究奨励賞を受賞しました.

  • 国方詩織,辻愛里,藤波香織;“行動変容向けアンビエントディスプレイの表示カスタマイズによる興味喪失防止”, 情報処理学会 IoT行動変容学研究グループ キックオフシンポジウム論文集,pp. 14−17, 2022年4月16日.
  • 小林美月,辻愛里,藤波香織;“作業コンテキストに応じた「ながら運動」推薦機構”,情報処理学会 IoT行動変容学研究グループ キックオフシンポジウム論文集,pp. 32−35, 2022年4月16日.

大学広報(ハッケンコウケンの研究探訪)

本研究室で推進している「プロジェクタを使った組み立て作業支援システム」と「アンビエントディスプレイ」について,大学の公式キャラクタ「ハッケン・コウケン」目線の紹介を綴ったサイトに掲載されました.インスタグラムでも見られます(@tuat_hakkenkoken).

対外発表(FIT2021)

M2の青木君,国方さん,M1の小林さんが第20回情報科学技術フォーラム(FIT2021)出成果発表を行いました.

  • 青木達志,辻愛里,藤波香織;“没入型ソフトウェア可視化システムにおける複雑構造理解に適したインタラクション手法”,第20回情報科学技術フォーラム(FIT2021),2021年8月26日.
  • 国方詩織,辻愛里,藤波香織;“長期利用における行動改善効果維持のためのアンビエントディスプレイ”,第20回情報科学技術フォーラム(FIT2021),2021年8月26日
  • 小林美月,辻愛里,藤波香織;“ながら運動促進システム実現のための基礎検討”,第20回情報科学技術フォーラム(FIT2021),2021年8月26日.