2019年度以来,コロナ禍で中断していた研究室合宿を5年ぶりに実施しました.2泊3日で,伊豆高原に出かけ親睦を深めました.
月: 2024年7月
対外発表(ICCHP2024)
M2の早川侑花さんが以下の国際会議発表を行いました.
Yuka Hayakawa, Kaori Fujinami, Junichi Yamamoto, Airi Tsuji, “Self-efficacy Measurement Method Using Regression Models with Anticipatory Gaze for Supporting Rehabilitation”, In Proc. International Conference on Computers Helping People with Special Need 2024 (ICCHP 2024), LNCS Vol. 14751, Springer, Cham., 8-12 July, 2024. [link]
実験環境(回転変換マウス,視線計測装置)
手の精緻な動作が求められるタスクにおいて,それが達成できると信じる度合い(自己効力感)とが高くなるほど,視線が手に先行して動く性質(予期的注視)を利用して,自己効力感の定量化を目指した研究です.初期検討として,PC上で行う迷路とパズルの2つの課題に対して,マウスポインタとディスプレイ上の注視点座標を取得して,多変数回帰モデルを機械学習により作成して評価しました.マウスの難しさを制御するために意図的に動作方向とカーソル移動方向を変化させたマウス(回転変換マウス)を開発して利用しました.リハビリテーションにおけるペグボード訓練への適用を目指し,現在は研究を進めています.
対外発表(HCII2024)
OB廣川赳丸君の研究を以下の国際会議で発表しました.スマホに描画した2つの目玉により人の視線を誘導し,その視線の先にある物体を通じて情報を伝えるアンビエントディスプレイです.例えば物体が傘であれば雨の可能性を知らせます.環境中に設置される種のディスプレイはアンビエントディスプレイと呼ばれ,従来はそれ自体が開発の対象でした.本研究では,情報伝達側は既存の物体を用いることで,新たな開発をすることなく様々な情報源に対応できることを目指しました.また,使わなくなったスマホ端末の再利用も可能となります.
Takemaru Hirokawa, Airi Tsuji, and Kaori Fujinami, “Eyebient Displays: Ambient Displays by Gaze Guidance,” In Proceedings of the 12th International Conference on Distributed, Ambient and Pervasive Interactions (DAPI2024), a conference in the 26th International Conference on Human-Computer Interaction (HCII) 2024, LNCS Vol. 14719, Springer, Cham., 29 June – 4 July 2024. [link]
視線の先にある物体と情報の関連付け
視線誘導実験:(左)左の旗からの距離で経過時間を表すタイマー,(右)定期的な水分摂取を意識づけるリマインダー
視線誘導効果