対外発表・受賞(FIT2020)

M2の柴山さんが下記の論文を第19回情報科学技術フォーラム(FIT2020)で発表し,FIT奨励賞を受賞しました.

  1. 柴山咲希,藤波香織; “プロジェクタを用いた図形トレース支援におけるハンドオクルージョンの対処法”,第19回情報科学技術フォーラム(FIT2020),発表M-003,第4分冊 p.81-86, 2020年9月1日.
実験環境
支援方法

この研究ではプロジェクタを通じてトレース作業を支援する際に手により投影情報が隠れてしまうというハンドオクルージョン問題への対処(ハンドオクルージョン管理)を目的としています.実際の作業場所からやや離れた場所への見本投影や,トレースからのズレや変点の音による通知や,そのハイブリッド型などを提案し,ユーザ評価によりそれらを比較評価しました.

その結果,複雑な図形では提案した管理方法を用いたいずれの場合においても作業時間が延びることが判明しました.単純な図形は一部の図形においてハイブリッド方式のみ作業時間が延びることが確認されました.また,記憶で補完できない図形は提案した管理方法を用いたいずれの場合においてもトレース精度が向上することが判明しました.両実験ともに視覚と聴覚を組み合わせたハイブリッド方式がユーザに多く好まれることが確認されました.単純な図形やなじみのある図形ではユーザは視覚支援をあまり利用せずに作業し,なじみがない図形の場合は視覚支援を利用することが判明しました.

対外発表・受賞(情報処理学会第81回全国大会)

情報処理学会第81回全国大会(福岡大学)にて学部4年の齋藤君と柴山さんが発表を行い,それぞれ学生奨励賞を受賞しました.2010年に初めて受賞者が出てから21件(20人)目です.

  • 学生奨励賞:柴山咲希,大月理沙,藤波香織;“投影型卓上作業支援システムにおけるハンドオクルージョン管理方法の提案”,第81回情報処理学会全国大会,7Y05,2019年3月16日.
  • 学生奨励賞:齋藤光明,豊増聖実,藤波香織;“携帯機器の所持場所認識対象の逐次追加のための新規検出の適用性検証”,第81回情報処理学会全国大会,2X01,2019年3月14日.